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2020/05/09 16:24

こんにちは!うきは市のZelkovaCoffee田中です。


今日は前回に引き続きコロンビアのお話です。前回と今日の内容を簡単に言うと「コロンビアが新しく美味しくなったよ!」ということなのですがもう少し詳しく。。。

「昔のコロンビアはうまかったんだよねー」

これは昔ながらのコーヒー好きな方には、あるあるといいますか、よく聞く話です。
「コロンビアマイルド」
これはコーヒー取引上の分類用語ではありますが、水洗式、アラビカ、ウォッシュドコーヒーを指します。取引上の区別名ですがよく皆が言葉に出すだけあって非常に言い得て妙なところがあります。

マイルドで甘く、爽やかな酸があり、程よいコクを感じます。かすかに緑っぽい味を感じるあの感じ。。これが大好きです。

この条件はそのまま。コロンビアのいわゆる在来種系の特徴とも重なります。

実はコロンビアでは2012年ごろさび病と呼ばれる伝染病で大減産したことがあります。(1970年代ごろから在来品種から矮性のある品種、その後、ハイブリット種へと植え替えが進んでいた歴史があります)なので耐病性の強い品種に植え替えが進んでおります。ですので色んな品種が色んなタイミングで植わっているので品種構成が非常にばらつきがあります。
これが2000年代中ごろに植え始まられた「カスティージョ」です。めっちゃ粒がありますよね!これは収量が多い事を意味します。

そして、病気にも強く、最近では品評会等でも入賞する等、結果を残しています。美味しいのです。いい事ばかりです。
ですが…私は「なんかね」という気持ちがありました。※いや十分おいしいんですよ!

美味しさの方向性が違うと言いますか「やっぱり昔の柔らかいコロンビアの味はもうないのかなぁ」と半ばあきらめておりました。
これが「ティピカ」です。いわゆる在来種系の品種です。

先ほどに比べると粒が少ないでしょ?木も少し大きく収穫もしづらいし、なんせデリケートです。

最近のスペシャルティコーヒーのトレンドを取り入れた感じのキラキラしたコーヒーもいいのですが、柔らかく甘いあの感じを求めており、以前のコロンビアは在来種系の「ティピカ」を中心に買い付けをしていっていきました。ですがここ数年、年を追うごとに、なんか「弱い、枯れた」感じというかパワーが少し弱いと感じてきました。「そうか、やはりウチも耐病性の強い品種に替えた方がいいのかなァ」と考えていたのですが、

縁あって、昨年10月にコロンビアに行くことが出来、現状の把握と買い付けが少しできました。
ナリーニョ県に小さな飛行機で行きました。

行って分かったことは、結論からいうと昔ながらの「ティピカ」は少なくなっていました。
しかも、昨年の品評会で受賞したロットにティピカはありませんでした。収量も少なくてあまり評価がないのなら作り手もあまり手を出さなくなりますよね。以下が昨年のCOEの受賞ロットです。(ゲイシャ・ブルボンがメインですかね。この辺りを見てもトレンドというか少しづつ品種と土地との親和性が少し明らかになってきた感はありますね。)


まぁ現地でカッピングを計120ロットさせて頂きました!楽しかったです!(コロンビアではマグカップでカッピングします!)
品種や産地、プロセスの違いはあれど全てが力強く、キラキラしていて、ある意味疲れるカッピングでした。
ゲイシャの様なエレガントなものから、お茶の様なユニークなもの、嫌気性発酵させたプロセスのもの、チョコレートの様なものもあり、同じ「コロンビア」の中でも沢山の味わいがあります。

その中で(すべて品種産地は隠した状態です)「あっ!これだ!」カッピング中に手が止まりました。
それは甘くて柔らかいのですが、酸も大人しいので(質はよくきれいですよ)、120ロットの中では目立つ存在ではないのですが、確かに私が昔好きな味に近く、しかも、それがブラッシュアップされてたような洗練さもあったのです。もっと酸がキレイなものやユニークなものは沢山ありましたが私が求めていたものはこれです。点数が高いものよりこれを買う事に決めました。

後で情報を聞くと、そのコーヒーはなんと「ティピカ種」とのこと。私は「やはりな」とこっそりドヤ顔でスプーンを拭き上げておりました。そのロットを私が全量買わせて頂きました、つまり当店でしか飲めないコーヒーです。

先月日本に入港し、到着サンプルをカッピングしたときは「あれ、こんなやったか?」←あるあるだそうです 笑
となりましたが、いつも通り深煎りと浅煎りを入念に味見すれば記憶がどんどん戻ってきました。この味ですね。

もちろんコーヒーにおいて品種は重要なファクターではありなすが、それだけで味が決まるものではなりません。
品種や地域も大事ですが「まずカップ(味)が良い事」を前提にしなくてはいけません。ということも付け加えさせていただきます。
様々な要素が複雑に絡み合い味を作るのです。

コロンビアは南北に長く、年中コーヒーが収穫されていて、品種もバラバラなので非常に多様性があります。
「コロンビアコーヒー」と一言で言っても括れないのかもしれませんね。

ビターキャラメルの様な甘さ、程よいボディ、冷めるとみかんの様な甘い酸が楽しめます。
マイルドでもう一口、もう一口と飲みたくなるようなナイスな仕上がりです。

そのコーヒーをアロマティックにローストしております。アイスコーヒーでもお勧めですよ。
コロンビアマイルドの復活?かは分かりませんがぜひお召し上がりいただきたいコーヒーです。

カップコメント:ローストしたお砂糖のような甘い香り、キャラメルのような甘味、滑らかな口当たり、ほろにが、さめてくると蜜柑のような優しい酸

以下が生産者さんの情報です!
標高:2100m
品種:ティピカ
エリア:カウカ県、ジャンパロ群、ヌエバ・ヘルサレン村
生産処理:ウォツシュド
生産者:ホルヘリーナ・メディナ・キントゥンボさん(女性の生産者です!)
農園名:カーニャ・ドゥルセ(甘いお砂糖という意味の農園です)


美味しいコーヒーを作る農園はみんな気持ちのよい場所です。

長々とお伝えしましたが一言で言うと
「最近のコロンビアええ感じだす!!」
ということです。

もっと知りたい方は「コロンビアコーヒー生産者連合会 通称FNC」のホームページがよくまとまっているので是非ご覧くださいね。
今回のコーヒーは南部の「カウカ」のコーヒーです!

以下が商品ページとなります。



それではまた!